映像制作と著作権~映像は特殊な生き物です~

映像制作を依頼したいクライアントが、最も期待することは何でしょう。

もちろん「費用対効果」ですが、わざわざ映像を制作して宣伝・広報したいということは「タイミング」という要素に最も重きをおくということ。そんな“旬”な生き物でもある映像について、意外と知られていないことがあります。それは、いかなる場合であっても、映像は著作権の塊で、存在しつづけるものである、ということです。映画など売りものの映像作品の代金には、著作権料が含まれています。

クライアントとしては、自らが制作する映像には制作費を払うのだから著作権料を払わなくてもよいのだ、と考えてはいないでしょうか。著作権買い取り、という条件を簡単に提示するケースはよくあります。本来、映像制作者は、著作権を主張するのが当然の権利ですが、それを放棄させるということで、実は非常識なことなのだということが、業界の慣習として説明されていないケースが圧倒的です。もしも誠実な広告代理店であれば、クライアントにこう説明するでしょう。

「著作権を映像制作者に認め、使用料を支払うことならできます」と。決してこれはクライアントにとって不利な内容ではありません。たとえば、映像に関わる全ての制作者・出演者などに、きちんと著作権料を支払うことはじつはわずらわしく交渉事案の蓄積であり、それこそがクライアントにとって本来避けたい作業です。なにしろ、多くの人々がよってたかって作りあげるのが「映像」というものです。作ったら終わり、という簡単なものではないということを知ることが必要です。

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